アトピー患者にとってその痒みや痛みはさることながら、見た目にも影響を与えるその症状でかなり苦しい思いをしている人は少なくありません。
厚生労働省によるとおよそ10人に1人がそのアトピーを患っているというデーターがあります。そんな多くの人が悩むアトピーですが残念ながら現在の医学である治療や薬で完治できる病気では今のところなっていません。
本症の全国平均有症率は4カ月児;12.8%、1歳半児;9.8%、3歳児;13.2%、小学1年生; 11.8%、小学6年生;10.6%、大学生;8.2%であった(健診総人数は48,072人)
引用元:わが国のアトピー性皮膚炎の有症率|厚生労働省
つまり、病院に行っても期待する効果を挙げれず、長年アトピーと付き合っているという人もかなりの人数にのぼるのです。今の治療の主流は症状を抑える治療が中心です。
今の症状を一時的に抑えることにはある程度、効果が確認できますが、根本的な解決には何一つなっていないのもまた、事実です。
しかし、アトピーは決して治らない病気でもありません。実際にアトピーでも薬や治療を行わなくてもまったく症状が現れなくなったという正に完治させた人も少なく無いのです。
アトピーという病気が不治の病でないことだけは確かなのです。アトピーについてよく理解し、しっかりと対処して向き合えば治る可能性は低くないのです。
治療以外が重要になってくるアトピー
一般的な多くの病気なら、病院に行き、医者に治療してもらい薬を貰えば治ります。しかし、アトピーという病気はそれ以上に、自分自身のセルフケアが何よりも重要になる病気だと言われています。
それだけにアトピーという病気を自分自身でしっかり理解しておく必要があります。そして適切なセルフケアにより体質を自分で変えていかなければアトピーの完治は望めません。
ただし、病院の治療も疎かに出来ません。今の症状を抑えるのには一定の成果を上げていますし、何より自分の体質をしっかり検査してアレルゲンなどを把握する必要もあります。
病院とセルフケアを同時進行させながら体質改善を図らなければならないのがアトピーという病気なのです。
病院のみに頼る治療ではステロイドなど副作用の強い薬を選択しなければならなくなります。
一向に改善しなければより強いステロイドが必要になり、ステロイドを辞めればそれ以前よりも強い症状が現れるという悪循環に陥る可能性も出てきます。
多くの病気とは異なり自分で体質を改善させる必要がある以上、より多くの知識を持ってアトピーを治療しなければなりません。そして多くの治ったという前例を参考にして根本治療を目指していかなければならないのです。
辛いのは見た目
アトピーという病気の辛い所は痒みを伴う症状はもちろんですがそれ以上にその見た目が苦痛という人も多いと思います。
醜い容姿と自分を判断し、人に汚い、臭いと思われているのではないかと不安を感じるという人も多いようです。直接的に生理的に無理などとキツイ言葉を掛けられた人もいると聞きます。
そのような環境から外出したくないという感情が生まれ外出を控えアトピーという病気により人生が狂ったとすら思っている人もいるようです。特に思春期の頃は本当にアトピーに対して強い嫌悪感を抱くと思います。
確かに皮膚のどこかにすぐに血が出てしまい決して気持ちの良いものではありません。そういった心の問題も大きくなっているのがこのアトピーという病気の特徴です。
確かに好みは人それぞれ、アトピーの人とは付き合えないと思っている人も世の中にはいるかもしれません。しかし、そんな人もいれば問題ないと思っている人も少なく無いのです。
アトピーなのにモテる人だって沢山いるのです。婚活も結婚も普通に出来ます。
自分がモテない理由をアトピーのせいにしてはいけません。案外、アトピー患者が勝手に気にし過ぎというだけの場合も多いと思います。
可愛い子、カッコいい人に相手にされないと思い込み、恋愛に奥手になりがちですがそういった心境が顔に出てモテない可能性だって多いにあると思います。
アトピー患者は顔つきが似ているというという人もいます。厳しい言い方になりますが、おそらくそれはそのネガティブな心境が、その性格が表情として顔に出ているのだと思います。
アトピーという病気はそこまで珍しい病気ではありません。私自身が思春期の頃、勝手に自分を情けなく辛く思っていたからこそ、今強くそう思うのです。
ストレスもアトピーに良いものではありません。まずは前向きにとらえ一生懸命治療することが大切だと思います。